
こんにちは、女子プロゴルファー通信のNatsukiです。 長く活躍してきた女子プロは、これまでにどれだけの賞金を重ねているのか。JLPGAの生涯獲得賞金では、2026年10月4日更新の表で申ジエ選手が15億3901万5289円を獲得し、首位に立っています。
2位は不動裕理選手。現在の金額を比べるだけでなく、最初に10億円を超えた選手や、毎年の賞金1位を知ると、女子ツアーの歩みも一緒にたどれます。
まずは、JLPGA賞金ランキング対象トーナメントでの累計額と、生涯出場試合数を並べてみます。
生涯獲得賞金の上位を確認

上位10人と生涯出場試合数
次の表は、2026年10月4日更新のJLPGA生涯獲得賞金ランキング上位10人です。金額は円単位、生涯出場試合数も同じ公式表の数字を使っています。
| 順位 | 選手 | 生涯獲得賞金 | 生涯出場試合数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 申ジエ | 1,539,015,289円 | 336 |
| 2 | 不動裕理 | 1,372,972,882円 | 506 |
| 3 | 全美貞 | 1,367,604,300円 | 641 |
| 4 | 李知姫 | 1,257,563,590円 | 616 |
| 5 | 鈴木愛 | 1,165,652,116円 | 356 |
| 6 | アンソンジュ | 1,100,672,790円 | 255 |
| 7 | 上田桃子 | 1,094,764,906円 | 450 |
| 8 | 横峯さくら | 1,091,677,070円 | 482 |
| 9 | 大山志保 | 976,429,343円 | 474 |
| 10 | 福嶋晃子 | 909,087,761円 | 449 |
出典はJLPGA「生涯獲得賞金」です。対象はJLPGA賞金ランキング対象トーナメントでの通算獲得賞金で、日本人だけに限定した表ではありません。
8位の横峯さくら選手までが10億円を超えています。9位の大山志保選手は9億7642万9343円、10位の福嶋晃子選手は9億908万7761円。現在の顔ぶれと、長く記録を残してきた選手が同じ表に並ぶのが、生涯額の特徴です。
申選手と不動選手の差は、公式額を引き算すると1億6604万2407円になります。これは対象大会での累計額の差。今季の成績だけで生まれた差ではなく、選手ごとの長い競技歴を含んだ数字です。
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申ジエの首位と14億円の節目
申ジエ選手が生涯獲得賞金1位に立ったのは、2025年の開幕戦・ダイキンオーキッドレディス終了後でした。同年5月のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ優勝で、JLPGAツアー史上初の14億円突破も達成しています。
JLPGAアワード2025の栄誉賞紹介には、これらの節目とともに、当時の生涯獲得賞金として14億5963万6838円が掲載されています。
今回の表の15億3901万5289円とは、対象時点が異なる数字です。2025年度の表彰資料に載る額から、その後も対象大会で結果を重ねていることが、現在の表につながっています。
1位という位置だけでなく、首位に立った時期、14億円に届いた試合、現在の累計額という順で見ると、更新される記録の歩みが伝わります。
日本女子オープンで重ねた30勝目
直近の勝利は、2026年10月4日の日本女子オープンです。申選手は15回目の出場で初優勝し、JLPGAツアー通算30勝に到達しました。桑木志帆選手とのプレーオフは、3ホール目のバーディーで決着しています。
JLPGAの優勝記事では、本人が経験と練習がこの日のために役立ったと振り返り、桑木選手と一緒にプレーできたことへの感謝も述べています。
私が惹かれるのは、累計額の大きさに加えて、何度も挑戦した大会で勝ち切ったという結果です。生涯の数字の先に、一つの試合でチャンスをものにした場面がある。その両方を知ると、この表を見る楽しさが増します。
歴代女王と賞金記録の歩み

不動裕理が初めて超えた10億円
JLPGAで初めて生涯獲得賞金10億円を超えたのは、2008年の不動裕理選手です。明治チョコレートカップで通算44勝目を挙げ、31歳、プロ入り275試合目での到達でした。
この出来事は、2020年7月3日公開のJLPGA「不動裕理 史上初の生涯獲得賞金10億円突破」で振り返られています。記事の公開年は2020年、記録を達成した年は2008年です。
当時の不動選手は、試合が増え始めた時期に出場できたことについて、恵まれていたと振り返っています。自分の結果だけでなく、競技の機会が広がった条件にも目を向けた言葉です。
今の生涯賞金表では不動選手は2位ですが、史上初の10億円という達成は、その順位と別に残ります。現在の金額と、当時初めてたどり着いた節目を一緒に読めるのが、歴代記録の面白さだと思います。
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2015年以降の年間賞金1位
生涯獲得賞金はキャリアの累計、年間賞金1位はそのシーズンの獲得額で決まります。ここでは、2015年から2025年までの10シーズンを振り返ります。2020年と2021年は統合シーズンのため、一つの行にまとめました。
| シーズン | 年間賞金1位 | 獲得賞金 | 優勝回数 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 佐久間朱莉 | 227,285,959円 | 4回 |
| 2024 | 竹田麗央 | 265,730,016円 | 8回 |
| 2023 | 山下美夢有 | 213,554,215円 | 5回 |
| 2022 | 山下美夢有 | 235,020,967円 | 5回 |
| 2020-21 | 稲見萌寧 | 255,192,049円 | 9回 |
| 2019 | 鈴木愛 | 160,189,665円 | 7回 |
| 2018 | アンソンジュ | 180,784,885円 | 5回 |
| 2017 | 鈴木愛 | 140,122,631円 | 2回 |
| 2016 | イボミ | 175,869,764円 | 5回 |
| 2015 | イボミ | 230,497,057円 | 7回 |
各年のJLPGA年間獲得賞金表を基にしています。最新の確定シーズンはJLPGA「2025年 年間獲得賞金」で、年度の選択から過去の表へ進めます。
イボミ選手は2015年と2016年、山下美夢有選手は2022年と2023年に2シーズン続けて賞金1位。鈴木愛選手は2017年と2019年に首位へ立っています。
同じ選手でも、年間額や優勝回数は年によって変わります。山下選手は両年とも5勝ですが、年間額は2022年が2億3502万967円、2023年が2億1355万4215円。年間の賞金額は、勝利の数だけで決まる数字ではないことも、この表から読み取れます。
2024年の竹田選手は8勝で2億6573万16円、2025年の佐久間選手は4勝で2億2728万5959円でした。生涯の表から気になった選手を選び、その年の成績へ進むと、どのシーズンに大きく賞金を重ねたのかをたどれます。
6年連続女王という不動の記録
近年の表より前へさかのぼると、不動裕理選手は2000年から2005年まで、6年連続で賞金女王になっています。2006年には大山志保選手、2007年には上田桃子選手が賞金女王となりました。
JLPGAの2008年明治チョコレートカップ第2日記事でも、不動選手の6年連続という記録と、その後の女王の交代が紹介されています。10億円に到達した2008年だけが、不動選手の賞金記録を作った年だったわけではありません。
生涯額のような長い累計と、6シーズン続けて年間1位という成績には、異なる見応えがあります。一年の頂点を何度も続けた記録を知ってから現在の表へ戻ると、不動選手の名前をより具体的に受け取れます。
時代と集計範囲を踏まえて読む

金額と勝利数では並びが変わる
生涯獲得賞金の順位を、そのまま歴代の強さの順番と読むことはできません。大会ごとの賞金額や、出場できた試合数には時代の条件が含まれるからです。
10月4日更新のJLPGA国内通算優勝回数では、樋口久子選手が69勝、涂阿玉選手が58勝、不動裕理選手が50勝。生涯賞金1位の申ジエ選手は30勝です。勝利数で並べた表と、獲得賞金で並べた表では、上位の順番が変わります。
樋口選手の69勝や、不動選手の史上初10億円の意味は、現在の金額で順位を付け直しても置き換えられるものではありません。どの時代に、どんな記録を残したかまで含めて読みたいところです。
生涯出場試合数も、申選手は336、不動選手は506、全美貞選手は641と異なります。賞金を試合数で割ることは計算として可能でも、大会の賞金条件が違う選手を、それだけで同じ能力の尺度にそろえることは難しいです。
私は、累計額は記録としてそのまま尊重し、勝利数や達成した年を隣に置いて見たいです。金額だけでは拾えない歴史が、その比較の先にあるためです。
国内と海外の賞金を混ぜない
JLPGAの生涯獲得賞金は、対象トーナメントでの通算額です。海外ツアーの賞金、スポンサーとの契約収入、所属先からの収入までを合算した数字ではありません。
上位10人の外では、小祝さくら選手が12位で8億6264万3161円、山下美夢有選手が15位で7億8801万1718円。生涯出場試合数は、それぞれ285と142です。これも同じJLPGA対象競技の表での位置です。
海外を主戦場にする期間がある選手は、国内の表だけでキャリア全体の獲得賞金を捉えられるとは限りません。米LPGAなどの生涯額を知りたい場合は、そのツアーの公式記録を別に見る必要があります。
さらに、円建ての国内賞金とドル建ての海外賞金を足すなら、対象大会や換算時点をそろえる作業が必要です。ここではJLPGA公式の集計条件を保ち、同じ表の中で比較しています。
賞金女王と年間最優秀選手の違い
現在の年間女王は、メルセデス・ランキングのポイントで決まります。過去の賞金女王の記録を振り返るときも、年間最優秀選手賞と賞金1位を分けて見ると、制度の変化を追いやすくなります。
2020-21シーズンは、賞金1位が稲見萌寧選手、年間最優秀選手が古江彩佳選手でした。稲見選手の2億5519万2049円と、古江選手の年間のポイント評価は、別の指標による結果です。
生涯獲得賞金、年間獲得賞金、メルセデス・ランキング。それぞれ、キャリアの累計、そのシーズンの賞金、年間の総合的な活躍を知るために使えます。知りたいことが変わると、見る表も変わるという関係です。
生涯獲得賞金のよくある質問
公式表の選手名に付いた「◆」は何を意味しますか?
JLPGAの生涯獲得賞金表では、◆を退会者の表示として使っています。金額や順位の単位ではなく、会員の状態を示す記号です。
2020-21の賞金額は、通常の一年分として比較できますか?
2020年と2021年の統合シーズンなので、期間を添えて比較します。JLPGAのシーズン賞金記録でも「20-21」と区別して掲載されており、稲見萌寧選手の首位の表は45試合の成績です。
一シーズンの獲得賞金最高額は誰の記録ですか?
2026年10月5日の調査時に確認したJLPGAのシーズン獲得賞金記録では、竹田麗央選手の2024年、2億6573万16円が最高額です。生涯の累計最高額とは別の記録です。
レジェンズツアーの勝利数も同じ通算勝数に足しますか?
JLPGAの国内通算優勝回数の表は、JLPGAツアー、ステップアップ、レジェンズを別の列で示しています。不動裕理選手はJLPGAツアー50勝、レジェンズ1勝。ここで使う50勝はJLPGAツアーの列の数字です。
累計額の先に残る試合の記憶
生涯獲得賞金の首位は申ジエ選手で、10月4日更新の額は15億3901万5289円。不動裕理選手、全美貞選手が続きます。
表を知ってから、申選手の日本女子オープン30勝目、不動選手の史上初10億円や6年連続賞金女王へ戻ると、金額に選手ごとの具体的な歩みが重なります。気になる名前から一つのシーズンや試合へ進む読み方も、歴代記録の楽しみ方です。
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