女子プロゴルファーのスイング動画・連続写真を見るポイント

練習場に置いた無地のスマートフォンとクラブの撮影イメージ

こんにちは、女子プロゴルファー通信のNatsukiです。 女子プロのスイングを一時停止してみたものの、どこを見れば自分のゴルフへつながるのか迷うことはありませんか。きれいなトップやフィニッシュに目が向きますが、参考にするなら、その前後の動きまで一緒に見たいところです。

最初に決めるのは、正面と後方のどちらから、どの一場面を見るか。連続写真は位置を並べやすく、動画は動きの順序やリズムを追いやすいので、役割を分けると観察することを絞れます。

たとえば山下美夢有選手は、過去のインタビューで切り返しのタイミングに意識を絞った経験を話しています。静止した形だけでは拾いにくい話ですよね。見る素材の選び方から、本人の言葉と合わせる方法、自分の動画で一つ確かめる手順へ進みます。

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Natsuki

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動画と連続写真は役割が違う

通常動画、スロー、連続写真の役割を分けた図解

最初は動画を通常の速さで見て、一連のリズムをつかみます。その後、気になった場面をスローで確認し、位置を比べたいところに連続写真を使う。これは、見る目的を増やしすぎないための私の整理案です。

素材ごとに観察しやすいもの
素材・方向最初に見るもの使い方
通常速度の動画構えから振り終わりまでの流れ気になる一場面を選ぶ
スロー動画選んだ場面の前後の動き動きのつながりを追う
連続写真各局面の体・手・クラブの位置前後の写真と並べる
正面の映像球と体の位置、左右への動き構えとトップ前後を見る
後方の映像体に対する手元やクラブの通り道構えと動きの変化を見る

掲載元と撮影条件をそろえる

大会でのプレーを探す入口には、JLPGA公式サイトの新着動画があります。ハイライトや選手のインタビューが案内されているので、プレーとその日の本人の説明を行き来できます。映像を選んだら、選手名、掲載日、クラブ、撮影方向を確認します。

連続写真では、ALBA Netの山下美夢有選手の一覧が一例です。2024年4月30日掲載のアイアンは正面と後方、同年3月5日掲載のドライバーにも正面と後方の項目があります。掲載元が示す区分から、同じクラブ・同じ方向の素材を選べます。

日付は掲載された時点として読みます。今のスイングを知りたいのか、ある時期の動きを見たいのかで、選ぶ写真は変わります。過去の写真を開いたときも、その時期の資料として読むと、本人の説明と合わせやすくなります。

自分のアイアンとプロのドライバーを並べる前に、まずアイアン同士へ。クラブと方向をそろえるだけでも、比べたい違いを絞れます。写真は掲載元で見て、必要な項目を自分のメモへ残す使い方ができます。

正面と後方で見るものを分ける

正面では、球が両足のどこにあるか、手が体のどの位置にあるかを見ます。後方では、構えた体に対して手元とクラブがどこを通るかに目を向けます。同じ一打でも、角度を替えると見やすいものが変わります。

後方は飛球線方向から体を見る映像ですが、カメラが球の後ろ寄りか、手元の後ろ寄りかでも重なり方が変わります。画面上の線をぴったり一致させるより、撮影位置の条件を先にそろえたいところです。

また、映像に映る体の位置から、足裏にかかる圧力の割合まで読み取ることはできません。「左へ何%乗っている」と数字を付けるより、「この局面で腰がこの位置へ動いている」と、見える範囲を言葉にします。

アドレスから順に観察する

アドレス、トップ前後、インパクトの観察順を示す図解

何度も止める前に、構え、トップ前後、インパクトの三つへ分けます。一回で全部を評価する必要はありません。構えだけを見る回、切り返しの前後を見る回というように、視線の行き先を決めます。

アドレスは球と体の位置から

アドレスでは、足の幅、球の位置、手と体の間隔をメモします。最初から体の角度を細かく測るより、同じクラブで前回とどこが変わったかを言える状態にすると、振った後の映像とつながります。

正面なら、球を両足の間のどこへ置いているか。後方なら、手元が体からどのくらい離れて見えるか。こうして項目を一つずつ選びます。クラブの長さや体格が違うので、プロとの画面上の距離をそのまま自分の寸法へ移すことはしません。

比べる際のメモは「プロは球がここ」「自分はここ」まででも十分です。その違いを直すべきかどうかは、自分の球の出方や当たりと合わせて考える次の段階になります。

トップ前後はつながりを見る

トップは、クラブを上げ切って切り返す付近の局面です。連続写真で一枚を選ぶと手の高さなどを見やすい反面、その場面へどんな速さで入り、どう下ろし始めたかという時間の情報は抜けやすくなります。

そこで動画では、トップの少し前から、手元が下がり始めるところまでを繰り返します。肩や腰、手元に同時に視線を配るより、一度は手元、次は体の向き、と分けて追う方が観察を言葉にしやすくなります。

「止まっているように見える」という印象も、スローの再生速度によって変わります。通常速度へ戻して一連の流れを確かめると、一枚だけを理想形にして固定する見方から進めます。

インパクトは球の結果と組に

インパクト付近を見るときは、映像の姿勢に加え、どこへ当たり、どちらへ球が出たかを残します。普通の動画では、クラブと球が接する瞬間そのものが鮮明に映っているとは限りません。

自分の記録なら、映像のファイルと同じ番号で、打点、球の出だし、曲がり、キャリーをメモします。「手の位置は前回と違うが、球は右へ出た」など、見た目と結果を同時に残せます。

JLPGAの2024年9月の取材でも、山下選手が初速、ヘッドスピード、入射角、フェースの向きなどを測定していた経緯が紹介されています。映像の形へ評価を集めすぎず、球に何が起きたかも確かめる視点が参考になります。

本人の言葉と映像を合わせる

本人の説明と時期をそろえて映像へ合わせる流れの図解

目に見えた動きへ、本人が何を意識していたかという説明が加わると、観察する目的が明確になります。映像だけから内心を決めるのではなく、同じ時期の発言を横に置いて読みます。

山下美夢有が語った切り返し

2023年1月11日掲載のダンロップのインタビューで、山下選手は2022年のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ前を振り返っています。それまで3試合連続で予選落ちしていた時期から、切り返しで少し間を取るタイミングへ意識を絞ったと説明しました。

本人が重視していたのは、体の各部を細かく直し続けることから、タイミングへ注意を戻すことでした。この説明があると、トップでの手の高さに加え、その前後の流れを見る意味が分かります。

私は、気になる部分を増やすより、必要なことへ絞った点が面白いと思います。連続写真のたくさんの違いを全部直そうとする前に、今は何を確かめる映像なのかを決める。その考え方は、自分の動画を見るときにも持ち帰れます。

この言葉は2022年の経験を振り返った説明です。当時の資料と組み合わせれば、目指していたことと動きを対応させる手掛かりになります。

同じ動きを目指す意味を考える

2024年2月28日のJLPGA取材では、山下選手は毎回同じスイングをし、全クラブで動きを統一していく理想を話しています。好成績を重ねた選手も、繰り返せる動きを目指していたことが伝わります。

ここは私にとって、完成した一枚よりも、何度打っても同じように動けるかへ目が向く言葉です。写真の形を一度だけ作れるかより、前後のショットでもどう動いているかを見たくなります。

一方で、番手の条件も一緒に考えます。Trackmanの公表LPGA平均では、入射角はドライバーがプラス2.8度、6番アイアンがマイナス2.3度。動きの統一を目指す本人の意識と、クラブが球へ入る条件を分けると、違う番手の画像を無理に重ねずに済みます。

握り方を詳しく比べたい場合は、女子プロのグリップと球筋の見方も参考になります。この記事の観察項目とつながるところから、一つずつ確認してみてください。

自分の動画で一つ確かめる

女子プロから選んだ着眼点を、自分の映像へ戻してみます。撮影条件を固定し、変えることを一つにするのが出発点。ここからは、比較しやすい記録を作るための私の提案です。

位置を固定して二方向で撮る

スマートフォンを固定し、正面と後方をそれぞれ撮ります。高さは構えた手元付近を目安にして、次に撮るときも同じ高さ・位置を使います。全身とクラブの動きが画角から切れないか、最初の素振りで確認すると撮り直しを減らせます。

正面は体に向かって、後方は飛球線に沿う方向から。後方では手元の後ろなど、自分で基準にした位置をメモしておきます。カメラの置き場所を変えた回は、それも記録します。

通常速度とスローの両方が撮れる機器なら、目的に応じて使い分けます。二方向を別のショットで撮った場合は、同一の一打を二台で撮った映像とは区別し、角度間の小さな差まで同じ動作と決めつけません。

設置する場所は練習場のルールに従い、クラブが届く範囲や通路を避けます。比較のために撮りやすくすることと、安全に打てる場所を確保することは、セットで考えます。

一つの課題と球筋を残す

一回の撮影で選ぶテーマは一つにします。たとえばアドレスの球位置を確かめるなら、最初に普段の構えを撮り、変更後も同じクラブで撮ります。トップやフィニッシュまで一度に評価せず、見たかった点へ戻ります。

メモの欄は「確かめたこと」「映像で見えたこと」「球の結果」「次に残したいこと」。球位置を動かしたら、出だしの方向と打点も並べます。変更した姿勢が写真に近づいたことだけで、よくなったと判断しないためです。

動画を見るうちに直す候補が増えたときは、いったん一番困っている球へ戻ると、選びやすくなります。どの動作がそのミスへつながるか迷うなら、普段と変更後の映像をセットで指導者へ見せる方法もあります。

特定の選手の動きが変わった経緯を知りたい方は、渋野日向子選手の改造の目的と当時の結果も読めます。本人の目的と結果を合わせると、見た目の変化をどんな問いで見るかが広がります。

スイング動画のよくある質問

左打ちでも、右打ち選手の映像を参考にできますか?

左右の表現を、そのまま自分の右・左へ置き換えないようにします。目標側と反対側という読み方にすると、動作の順序をメモしやすくなります。まず同じ方向からの映像で、見たい一場面を選びます。

一枚の写真だけで、直すところを決めてもよいですか?

一枚から分かるのは、その場面で見える位置です。どう入ってどう抜けたかを知りたいときは前後の写真や動画を加え、自分の打点と球の結果も併せてから変更を考えます。

通常速度とスローで印象が違う場合は、どちらを使いますか?

リズムをつかみたいときは通常速度、選んだ場面の動きを追いたいときはスローへ戻ります。再生の速さが異なる映像同士で、間の長さを直接比較しないよう、同じ設定でも見直します。

撮影用の三脚は、高価なものが必要ですか?

比べるために必要なのは、機器を安定して固定でき、毎回の高さと方向を再現できることです。価格だけで選ばず、スマートフォンとの適合、全身が収まる位置、施設内で許可される設置方法を確認します。

次に見る一場面を選ぼう

女子プロのスイング動画と連続写真は、方向、クラブ、時期をそろえて選び、位置と時間の役割を分けると使いやすくなります。そこへ本人が語る課題を加えると、何を見るための一場面なのかが具体的になります。

次に映像を開くときは、アドレスか、トップの前後か、一つだけ選んでみてください。その着眼点を自分の動画と球の結果へ戻すと、憧れのスイングを眺める楽しさに、確かめる楽しさが加わります。

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